3. 天の岩戸

澄みわたった高い空の上に、高天原という神々のお住まいになっているところがありました。
そこには天照大御神さまという偉い神さまがいらっしゃいました。その弟に須佐之男命という力自慢で、いたずら好きな神さまがいました。
ある時、天照大御神さまが機を織っておられると、須佐之男命は驚かそうと、そっと御殿に忍びより、天井からドサッと馬を投げ入れました。
これには日頃やさしい天照大御神さまも、さすがにお怒りになられ、天の岩戸という岩屋に隠れてしまわれました。
さぁ大変です。世の中はもう真暗闇です。困りはてた神さまたちは、天安の河原に集まり相談をしました。そこで思兼神という賢い神さまが一計を案じるのでした。
準備ができると、まずニワトリを 一羽鳴かせました。そして天宇受売命という踊りのうまい神さまは、桶の上でトントンと拍子をとりながら踊りだしました。
神さまたちは手をたたいたり、笑ったり、しまいには歌をうたい始めました。外が余りにもにぎやかなので、天照大御神さまは不思議に思われ、岩戸を少し開いてみました。
その時です。力の強い天手力男神は、力いっばい岩戸を開きました。
真暗だった世の中もみるまに明るくなり、神さまたちも大喜びです。高天原にもまた平和がもどってきました。
そこには天照大御神さまという偉い神さまがいらっしゃいました。その弟に須佐之男命という力自慢で、いたずら好きな神さまがいました。
ある時、天照大御神さまが機を織っておられると、須佐之男命は驚かそうと、そっと御殿に忍びより、天井からドサッと馬を投げ入れました。
これには日頃やさしい天照大御神さまも、さすがにお怒りになられ、天の岩戸という岩屋に隠れてしまわれました。
さぁ大変です。世の中はもう真暗闇です。困りはてた神さまたちは、天安の河原に集まり相談をしました。そこで思兼神という賢い神さまが一計を案じるのでした。
準備ができると、まずニワトリを 一羽鳴かせました。そして天宇受売命という踊りのうまい神さまは、桶の上でトントンと拍子をとりながら踊りだしました。
神さまたちは手をたたいたり、笑ったり、しまいには歌をうたい始めました。外が余りにもにぎやかなので、天照大御神さまは不思議に思われ、岩戸を少し開いてみました。
その時です。力の強い天手力男神は、力いっばい岩戸を開きました。
真暗だった世の中もみるまに明るくなり、神さまたちも大喜びです。高天原にもまた平和がもどってきました。
神名・地名表記の漢字には他の文字があてられる場合もあり、別名を持つ神々も多くいらっしゃいます。
神話 天の岩戸について
あまのいわとは「古事記」の中に納められている、最も代表的なものです。
この「古事記」は、天武天皇の命により稗田阿礼が暗誦した神代からの伝承を、太安万侶という人物が書き上げ、和銅5年(712)に元明天皇に献ったものです。
全部で三巻あり、このうち上巻には天地の始めから、神々の出生、この日本を治められた皇室のはじまりまでが記載されています。この部分が普通、日本神話と呼ばれているところです。
こうした神話は単なる物語ではなく、私たちの祖先がどのような世界観。人生観をいだいていたのかをこれによって知ることができます。
私たち日本の文化・伝承の根底にある、いわゆる民族としての心を宿しているのが神話であるといえるでしょう。
この「古事記」は、天武天皇の命により稗田阿礼が暗誦した神代からの伝承を、太安万侶という人物が書き上げ、和銅5年(712)に元明天皇に献ったものです。
全部で三巻あり、このうち上巻には天地の始めから、神々の出生、この日本を治められた皇室のはじまりまでが記載されています。この部分が普通、日本神話と呼ばれているところです。
こうした神話は単なる物語ではなく、私たちの祖先がどのような世界観。人生観をいだいていたのかをこれによって知ることができます。
私たち日本の文化・伝承の根底にある、いわゆる民族としての心を宿しているのが神話であるといえるでしょう。
