青森県神社庁
皇室のまつり
皇室のまつり
 天皇陛下は、日本国の象徴として様々なご公務をされています。そして日々神々をお祀りし感謝を捧げられ、国民の幸福と国の平穏、世界の平和をお祈りされることを大切にされてきました。
 この皇室祭祀(こうしつさいし)が行われるのは主に皇居にある宮中三殿(きゅうちゅうさんでん)という御殿です。宮中三殿は天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りする「賢所(かしこどころ」、歴代の天皇さま・皇族の方々の御霊(みたま)をお祀りする「皇霊殿(こうれいでん)」、八百万(やおよろず)の神々をお祀りする「神殿(しんでん)」の総称です。
 天皇陛下は年間様々な祭典を御自(おんみずか)ら執り行われます。元日早朝に神嘉殿(しんかでん)の前庭に敷いた畳に正座され、神々を遥拝される「四方拝(しほうはい)」に始まり様々な季節ごとの御祭、五穀豊穣を祈願する祈年祭(きねんさい)、新穀を神様にお供えし感謝を捧げる新嘗祭(にいなめさい)、歴代の天皇さま・皇族の御霊を祀る皇霊祭(こうれいさい)の他、毎月1日・11日・21日に行われる旬祭(しゅんさい)など大切にお祈りされてこられました。秋に行われる新嘗祭には天皇陛下が御自ら植えられた新穀と共に各都道府県の農家から献上された新穀が神様にお供えされます。
 神話の時代から連綿と歴代の天皇さまに受け継がれてきた御敬神と祭祀の伝統、その尊い祈りの御姿はどの時代も私たちを大きくお包みくださっています。 
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